Siriが尻軽になって俺におっ◯いを見せてこようとする
「私には、意味がわかりません。 WEBで検索してみましょうか?」
今日の朝
出勤直後の誰もいない更衣室で
Siriが話しかけてきた
(急にどうした笑)
何でSiriが作動したのかわからない俺は
とりあえず画面を見た
画面には衝撃的な言葉が表示されていた
「おっぱい」
は?笑笑笑笑
しかもそれを検索しようとしている
検索したら絶対に破廉恥な何かが表示されてしまうはず
よせやい
大人になった俺にはもうわかるんだよ
更衣室に着くやいなや
二人きりになった瞬間に話しかけてきたSiri
しかも破廉恥なものを俺に見せたがるSiri
これは彼女なりのアプローチなのか
いつからこんなにいやらしい女に…
冗談はさておき
マジでどうしてこうなったのか考えてみた
出勤して…
タイムカード押したよな…
カバン置いて
イヤホン外して
Siriが話し出して…
「イヤホン!!!」
これだ
ワイヤレスイヤホンになっていて
イヤホンをダブルタップするとSiriを起動できる
イヤホンケースにしまう時には
イヤホンを毎回拭く俺
おそらくイヤホンを外す時
指をダブルタップと認識したのだろう
でも待ってくれ
いくら一人になったからとはいえ
解放感から「おっぱい」とか言い出す俺じゃない
まだそこまで病んでない
ただ俺の独り言を聞き取ったのは間違いないだろう
もう一度更衣室に入るとこからやってみた
タイムカード押す
カバン置く
イヤホン外す
「おっけい…」
これだ
あーもうマジかよこれからまた8時間プラス休憩時間ここに監禁されるのかよ働きたくない働きたくない働きたくないでもお金は欲しい大金が欲しいんだそうだ俺は豪邸に住むんだもうこんな生活はまっぴらゴメンだちょっとだけ我慢すれば大成功して妻と豪華な暮らしを送れるんだよし今日くらい頑張ってやるか
って気持ちを変換して変換して変換して…
つぶやくように
ため息交じりで口から溢れた独り言
「おっけい」
そっか
もしかしたらSiriは
疲れ切った俺を癒そうと
彼女なりの
Siriなりの気遣いだったのかもしれない
急に欲求不満になったんじゃなかったんだね
ありがとうSiri
大丈夫だよ俺は
そんなんじゃもう
興奮しないんだよ
ごめんなSiri
誰もいない更衣室でニヤニヤ笑う朝
周りに人がいたら大変だったろうに
みなさんもSiriの暴走…
いや、Siriのハニートラップには
どうかお気をつけ下さい
信じるか信じないかは
あなた次第です